まず親が捨てるべき「ひとつのものさし」
多くの親が無意識に持っているのが、「学校の成績=その子の能力」というたったひとつのものさしです。 しかし、MI理論を提唱したガードナー博士は、これに真っ向から異を唱えました。
学校のテストで測れるのは、主に「言語的知能」と「論理数学的知能」の2つだけ。 残りの6つの知能——音楽・空間・身体・対人・内省・博物——は、ほとんど評価されません。 つまり、テストの点が低い子でも、別の6つの知能のどれかが突出している可能性が十分にあるのです。
「困った行動」は才能のサインかもしれない
親が「困った」と感じる子どもの行動。それは見方を変えると、ある知能タイプの「強み」の表れだったりします。
「やめなさい」と言う前に、「これは何かの才能のサインかも?」と一度立ち止まってみる。この習慣だけで、子どもの可能性の見え方が大きく変わります。
子どものタイプを見抜く観察ポイント
子どもがどの知能タイプかを知るには、「放っておくと何をしているか」を観察するのが一番です。 指示されてやることではなく、自分から夢中になることにこそ、才能のヒントが隠れています。
夢中になっていることから見抜く
※上記は4タイプの例です。空間・音楽・内省・博物タイプについては、 8つの知能タイプ完全ガイドで詳しく解説しています。
タイプ別・才能を伸ばす声かけ
子どもの才能を伸ばすうえで、親の「声かけ」は非常に重要です。 タイプに合った言葉をかけることで、子どもは「自分は認められている」と感じ、才能をのびのびと発揮できます。
やってはいけないこと・やるべきこと
子どもの才能を伸ばすうえで、避けるべき関わり方と、心がけたい関わり方を整理しました。
- 他の子と比べる
- 苦手を無理に克服させる
- ひとつの評価軸で判断する
- 「普通」を押しつける
- 夢中になっていることを否定する
- 結果だけを褒める
- その子の「夢中」を尊重する
- 強みをさらに伸ばす機会を与える
- 多様な体験をさせる
- 過程や工夫を具体的に褒める
- 「あなたらしさ」を肯定する
- 失敗を学びとして受け止める
苦手分野をゼロにする必要はありません。「平均点まで引き上げる」より、「強みを尖らせる」ほうが、その子の将来の可能性は大きく広がります。苦手は「人並みにできれば十分」と考え、強みに時間とエネルギーを注ぎましょう。
親にできる最も大切なこと
子どもの才能を伸ばすために、親にできる最も大切なこと。それは「あなたには、あなただけの素晴らしい才能がある」と信じ、伝え続けることです。
勉強ができなくても、運動が苦手でも、人見知りでも——どの子にも必ず、輝く知能があります。 親がその多様性を認め、子どもの「夢中」を応援することが、才能の芽を育てる一番の栄養になります。
まずは、お子さんがどんな知能タイプかを一緒に考えてみてください。 親子で診断を受けてみるのも、子どもの新しい一面を発見するきっかけになります。
「どれくらい賢いか」ではなく「どんなふうに賢いか」。この視点を持つだけで、お子さんの見え方が変わります。困った行動の裏にある才能のサインを見つけ、その子だけの強みを伸ばしてあげてください。